世界遺産と動物達

私は自他共に認める動物好き。日常生活では勿論の事、旅先でも無意識にその姿を探す。
街角では犬や猫。テラスの朝食では、小鳥達。移動してる最中も、バスや電車の中から熱心に外の景色を眺めやる。そう、牛や馬、羊などを探しまくる。
何故だか分らないが。
とにかく、牧場の様な景色が現れてきて、期待通りに放牧してある動物達を発見したのならば、もう、目が釘付けだ。
特に、ジャージー種の牛と顔の黒い羊。そして、栗毛の馬。
―――大好きである。

そんなわけで、イタリアでも所構わず動物チェック。
到着したのは夜で、空港からすぐさまホテルにバスで移動したので何も見る事はなかった。加えて、ホテルがローマ中心より30kmも離れた場所。はっきり言って、既に記憶に無いほど印象の薄いところだった。バスがひたすら先を急いだ道は、散歩を楽しむ所でも、自由に動物が闊歩できるモノでも無かった。

しかし。
翌日の観光から、例の如くアンテナを張り巡らせる事となる。

動物がいる時といない時が、極端な感じな南イタリア。
全日程、バスでの移動(カプリのみ船)だったが、車窓の景色も極端で。大きな工場地帯が途切れたと思ったら、いきなりオリーブとブドウ畑が出現したり。そして、ぽつぽつと牧草地帯に入りまばらに放牧されてる牛や馬、羊。
でも。またいきなり、工場地帯や不思議な色彩センスの住宅街に変わったり、する。

犬、猫にしてもそうだ。
いる場所には、4,5匹連続で遭遇。暑さのためか、何をするでもなくゴロゴロしてる。しかも、犬ばかりだったり、猫ばかりだったり・・・場所によって集中していた。多分、これも暑さが原因かもしれない。

それから、不思議と地元の人が多い街中より、世界遺産の様な観光地に彼らは住んでいた。私の中では、ヨーロッパの都会にはペットを飼っている人が、多いイメージだったのだが。
今回は世界遺産をいくつも回ったが、『ポンペイ遺跡』と『マテーラの洞窟住居』では、圧倒的に“犬”。
後日別に紹介するつもりなので詳しい説明は省くが、『ポンペイ』は、ベスビオ火山の噴火で一夜のうちに火山灰で滅亡し、千数百年忘れ去られていた街。今は、発掘された一部を一般に公開している。

『マテーラの洞窟住居』は、岩山をくり抜いて洞窟住居群が連なる場所。岩山のマンションって感じ。でも、衛生や生活面はかなり厳しかったらしく、今はほぼ無人。周囲には普通の民家もあったりするけど、メインは洞窟住居だから、白っぽい岩壁による照り返しがきつい。追い立てられるように観光していたので、写真に取れなかったが大型犬が多かった。
どちらも、木陰で猫がゴロゴロできる環境では、無い。

逆に、“猫”が多かったのは、『アルベロベッロ』と『ローマのコロッセオ』。それに、『バチカン市国の博物館の裏庭(?)』にも多かった。
『アルベロベッロ』はトゥルッリと呼ばれる、白壁に黒っぽいとんがり屋根の住居が連なる可愛い町。ここでは、長毛種の猫が多く、屋根に上ったり道端でゴロゴロしたり、見つけるたびに『トゥルッリ』そっちのけで「かっわいいーv」と写真撮りまくる、私達。(動物好きが多いツアーだったらしい) 喧嘩もせず、至って平和。
『コロッセオ』は説明するまでも無く、古代ローマの有名な競技場。ここでは、猫おばさんが餌をやっていて、数匹の猫が群がっていた。どうも、彼ら(猫)はコロッセオに住んでいるらしく、策の中からどんどんやってくる・・・
『バチカン博物館』は、バチカン市国の巨大な博物(美術)館。歩きつかれて、ふと館内の窓から外を見ると、気持ち良さそうに猫が数匹日向ぼっこ。思わず、パチリ。上手く撮れなかったけど、微笑ましい光景。けれど、近くにいた人は、私が何を撮ってるのか分らず奇怪な顔をしてた様な・・・・庭ともいえない小さな何も無い所だったから。

こうして撮った写真を見ていると、風景に溶け込んだ彼らに笑みがこぼれる。
おしゃべりで自己主張の強いと言われるイタリアの人々は、噂に違わず賑やかに(時には口喧嘩してるのかと思うほど)会話を繰り広げてるのに。同じ土地に住みながら、ノンビリダラ〜ンと過ごしていたわんことにゃんこ。

大都会の犬や猫がどう過ごしてるのかは知らないけれど。

きっと、これほどノンビリしてないだろう。

なぜなら、運転の荒さ、マナーの悪さは世界一、ニを争う国だとの事だから。確かに、信号は有って無いようなもので、スピードも凄かった。

街中では、ペットとしてお散歩に連れ出してもらう以外、キケンが一杯なのである。

そうはいっても、運転技術も凄いと思った・・・あの状況で事故、1回しか目撃してない(褒め言葉としては、どうか?)

しかし。猫や犬の安全に気をつけてる余裕は無い、と思う。

<POMPEI>ポンペイ 〜ヴェスビオ火山の大噴火で埋没した町の跡〜
公共広場の近く。毛づくろいしたいなら日陰に入れば良いと思うのだが? 入り口(出口?)日陰で寛ぐワンコ達

<ALBEROBELLO>アルベロベッロ 〜とんがり帽子の民家が有名〜
屋根の上の猫。ホントはもっと前方にいたのだけど。しゃしんを撮り捲る私達に怯えた模様
木に登りそうで登らない猫。結局、止めてフラフラ歩いてた

ココで唯一見かけた犬。店屋の前のベンチで飼い主と座ってた。ホントは私が横に写ってる 椅子の後ろのの塊は・・・猫です


木登り止めた猫。なぜか、木の陰から様子を窺ってる。好みの娘がいたらしい(この後、スリスリしてた
道端(細い道のほぼ真ん中)座り込む猫。
<MATERA>マテーラ 〜サッシと呼ばれる洞窟住居群で有名〜
唯一見かけた猫。観光用の洞窟住居近くで、なぜか飼い主らしき人に、外に追い出されていた。これは不貞寝をしてる模様。
<ROMA>ローマ 〜イタリアの首都〜 <VATICANI>ヴァチカン市国 〜ローマ市内にある世界最小の独立国〜
コロッセオの猫おばさん。柵の向こうは、コロッセオの内部。でもおばさんが餌をやりだすと、ソコからどんどん猫がやってきた。ちなみに、おばさんの前にある緑の袋には『猫を助けて』らしき紙を貼っていた
バチカン博物館内にある郵便局の前の窓からふと外を見ると数匹の猫。ココには2匹しか写ってないけど。あと2,3匹はいた
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