アラブ首長国連邦について
実は、アラブ首長国連邦(以後、U.A.E)の名を知ったのはそう遠い事では無い。イスラム圏は、女性にとって色々制限がある厳しい所、というイメージが強かったからだろう。なので、自然に目が向かなかった。
しかし、ドバイだけは興味をそそられていた。もっとも、U.A.Eのいち首長国だとは知らなかったけれど。

そして、今回初めてそのドバイを訪れた。
私が知ってるドバイとは、“買い物天国なタックスフリー”“スパイス、ゴールドスーク(市場)”“バージュ・アル・アラブ等の超豪華ホテル”“砂漠”etc.

―――ニッポン=“ゲイシャ”“フジヤマ”“サムライ”“家電&車”レベルと大差無い。

実際に行ったドバイは。

困惑、の国だった。

私の中のイスラム圏のイメージとは、かなり異なった国でもあった。観光に力を入れてるのは知っていたが、旅行者には服装や飲酒等も寛大だし、思った以上に治安が良かった。私達には現地に知人がいたので話す機会があったが、その方もこれらの事に太鼓判を押していた。

でも、一方で物凄い渋滞、人々のノンビリした仕事ぶりなどはうんざりしたりもした。

この渋滞、半端じゃなかった。
国としては対策の為に方々で、車線を増やす工事をしているが、これがかえって渋滞を悪化させてるようだ。なにせ、いつ終わるか分らない工事が到る所で行われてるのだから。路線バスはあまりお勧め出来ないとの事なので、個人でする移動にはタクシーを使うしか無かったのだが、この渋滞&工事に阻まれて時間が掛かって大変だった。いくらタクシー代が安いとはいえ、遠回りされても分らない状況なので緊張するし、結構運転が荒いので車に弱い私としてはキツかった。

気晴らしの為に眺めていた街の景観、これはこれで困惑したりもした。
あまりも・・・奇抜なのが多いと言うか。私が行った場所で一番近いイメージは・・・ラスベガス。でも、あの明るいノリは微塵も感じられず、硬質な感覚。
そうは言っても、見る価値は十分にあると、思う。世界一長い(高い位置だったかな?)ホテル間を繋ぐ通路とか、七つ星ホテルとか。夜景などは、ディズニーランドより凄いかも。ホテル全体が七色に色を変えるのもあって、宿泊客はうなされないのかと余計な心配をしたりもするくらい・・・
現在、世界一高いビルも建設中だったり。(これは、他の国に抜かされない為、ギリギリまで最終的な高さは公表しないらしい)
なにせ、元首長は世界一がお好きな方で、ドバイを世界一尽くしになさりたいそうだ。

観光としては、砂漠のツアーや観光用になってしまった感のある金やスパイスの市場、ラクダ牧場。それから、競馬。
あと、忘れてならないのが美しいアラビア湾。ココでは、セレブのリゾートらしくクルーズとか、海の近くの豪華ホテルのプールサイドで寛ぐのが主流のようだ。

見聞きした内情にも少々、戸惑う。
一番驚いたのは、私達旅行者が接する大半の人が他国から来た出稼ぎ者であるということ。パキスタン・インド・フィリピン等々の人が多いそうだ。特に女性は、高級ブティックのあるショッピングモールでしか見かける可能性は少ないという。
なにしろ、国民は学校、医療費が無料で、ドバイ国籍(?)同士が結婚すると、高額のお祝い金まで出る、らしい。これは、ドバイの男性(特にセレブ層)が海外留学した際に伴侶を連れて帰って来て、国内の女性の既婚率が下がるのを防止する為だそうだ。開かれてるとは言っても、やはり規律は厳しい面もあるようで、女性の自由は制限されてるのもあって、逆の可能性は少ないだろうから、ね。

それから、旅行者に寛容とは言ってもやはりイスラム圏の国だと実感させられた事が幾つかある。
まず、一日数回町中にコーランが響き渡る事。短い滞在だったが、どうもあの独特の感じに馴染めず、聞こえるたびに不安な気持ちがした。ただ、モスクの美しさには惹かれていたので、内部を見て見たかったが、異教徒は立ち入り禁止。
慣れないと言えば、休日が違う事だ。
多くの国が基本的に日曜を休日としているが、ドバイ(イスラム教の休日を使ってる国)は金曜。なので、週末が木・金となる。うっかり、買い物に行くと多くの店が閉まってたりするのだ。

こんな感じで・・・困惑な国。
気候的にも良い季節に行ったわけなのだが、これで夏真っ盛りに行ってたら更なる困惑な体験してたかもしれない。
現地在住の人の話では、「夏は10分と外を歩けない暑さ」だそうだから。
それで、あんなにクーラー効かせてたホテルの部屋に戻るの想像しただけでも・・・恐ろしい事である。

だけど、今進行中の“世界一”が出来上がったら、見に行きたい気もする・・・
U.A.E.(アラブ首長国連邦)
アブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジマン、ウム・アル・カイワン、フジャイラ、ラス・アル・ハイマという7つの首長国が集まってひとつの国を形成。

独立:1971年

首都:アブダビ

言語:アラビア語

通貨:ディラハム
(1=30〜33円)

DUBAI(ドバイ)
U.A.E第二の首長国。
日本からは、関空から直行便が出てるエミレーツ航空を使うのがお勧め。ただし、現在のフライトでは現地に深夜に到着する。
日本人はまだ少ないが、なぜか日本料理の店は意外とある。でも、日本円&日本語はまだまだ浸透していなかった。英語は、まず通じる。
<注意点>
★ランクの高いホテルでも両替が日本円から出来ない所もある。

★ホテル内の冷房は非常にキツイ

★おつりは小数点以下切捨て

★交通事情が悪い

★金曜が休日(夕方から開ける店もあるが、午前中は多くが休み)

★ホテルのベッドメイキングも男性の担当が多いようだ。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送