砂漠に、酔う アクセス
「デザートサファリツアー」
アラビアンアドベンチャーズ(Arabian Adventures)主催のツアーに参加
月・水・金・土の夕刻発で英語・日本語(多少割高)がある
ドバイのもう一つの顔、砂漠。
自力で行くのは無理なので、到着した際に、送迎(有料)の観光会社の砂漠ツアーを頼んでみた。ちなみに、市内観光やこのツアーは日本からでも頼める。でも、現地で頼んだほうが多少お安いし、細かな点を確認できるので、私は通常現地で申し込む。世界各国、日本人スタッフがいる旅行会社は多いし、日本語ツアーだって結構あるから。もちろん、出国前にある程度は決めておくけれど。

こうして、頼んだ『デザートサファリツアー』
これも日本語ツアーと銘打ったモノがあるのだが、対応してくれた日本人スタッフの話だと,どうも怪しげな日本語を操るアラブ人が多いらしい。
彼女曰く「値段も安いし、英語でも十分ですよ!」
多分、私達が個人旅行で来てるから英語を喋れると思ってる気がする・・・
友人は不安げだが、はっきり反対もせず。仕方ないので、私が判断を下すしか無く、英語ツアーを申し込んだ。ツアーは、ホテルまでドライバー兼ガイドが迎えに来る。何名かは分らないが、他のツアー客とミックスになるはずだ。当然、日本人だけではないだろう。
ま、置いてかれなきゃ良いや。そんな程度の私。

だが、去り際にスタッフはさり気なく、恐ろしいセリフを。
「あ、かなりアップダウンがキツイですよ。凄く、揺れますよ。だから、昼食は早めに油っぽい物は避けてくださいねv」

お迎えは夕方近くなってからなので、それまではタクシーでショッピングモールに行ったりして過ごし、既に車酔いした私は部屋でノンビリしながらちょっとダークな気分になっていたが、とうとう時間になってしまった。
とりあえず車酔いも収まってきたので、友人と一緒に重い足取りでホテルのフロント前に向かう。バックには、私の車の友『フリスク』と飴を一杯忍ばせて。

フロント前に到着してまもなく、元気の良いアラブ系の男性が声を掛けてきた。
本日のドライバーBである。
どうも私達が一番だったようで、四駆には先客がいなかった。この後、幾つかホテルを回るらしい。ほぼ満席になるらしく、Bは私に助手席に座れと煩い。仕方なく次のホテルで停止した時に席を移動。
その後も二つのホテルを回り、カナダ人(老夫婦)、日本人の新婚さん(二組)、私達の計八名となったグループで、一路砂漠を目指したのであった。

車を走らせながら、Bは流暢な英語で喋り捲っていた。しかし、会話の相手はカナダ人夫妻か私のみ。街中は奇抜な巨大ビルディングばかりだが、郊外に出ると景色はどちらかというと単調で、時々ラクダが放牧されていたり、競馬場やラクダのレース場が現れるくらい。
途中で、『ラクダマーケット』と呼ばれる観光牧場に立ち寄り。
それから、ドバイの整備された道路をひたすら走る事一時間以上、やっと砂漠地帯の入り口に辿り着いた。

私の想像では、いきなり何も無い砂の世界が広がると思っていたのだが、ココでは完全に管理されていて、入り口にはゲートがあり必ずチェックを受けて中に入る。
すると、いつの間にやらたくさんの四駆が集合していて、行儀よく並んで駐車していた。皆、車外に出て写真を撮ったり丘に上ったり。休憩もかねているのだろう。あと、本格的な砂漠ツアーを始めるタイミングを計ってるようだ。砂漠を走って夕焼けを見て、最後にベリーダンスを見ながらのバーベキューディナーのツアーだからね。
私も砂丘に登って遊んでみた。想像以上にサラサラした砂が歩き難かったけど、たいして高さが無かったので天辺にすぐに到着。座り込んでも、服が汚れないのが良い。砂はヒンヤリして不思議な感触。

そうこうしてるうちに。話に聞いていた“タイヤの空気抜き”が始まった。

次々と“シュー”とへっこんでいくタイヤ達。
砂漠はこうしておかないとスリップするらしい。でも、かなり適当な感じで空気を抜いてるのは気のせい?

再び車に押し込まれ、数台ずつのパーティを組んだ他の四駆達と共に本格的な砂漠ツアーが始まったのであった。

いや、とにかく凄かった。
入り口付近はなだらかな丘が少しあるだけだったが、奥に行くにつれかなりキツイ勾配の連続。
もう、私はずっとミント系の飴やフリスク、ホテルの中の売店で購入した缶入りのフルーツキャンディー食べ捲くりで耐えていた・・・
なにしろ、ドライバーはわざと斜めに車を滑らせたり、スピードをいきなり上げたりとサービス満点。これが、幾つかの四駆でパーティ組んでるから、前の車の様子を見ても怖いのに、張り合って更に大きく横滑りをさせたり、完全に車酔いしてるのに酔いきる暇も無いっていうか・・・
ジェットコースターでも悲鳴を滅多に悲鳴を上げない私が、女の子らしくキャーですよ。Bは喜んでたようなので、頭を張ってやりたかったが、その暇も無く。

夕闇迫る頃。
広くなってる丘の上に、パーティを組んでた四駆が全て停車。
残念ながら、遠くで砂嵐があったようで靄が掛かった空に夕陽がゆっくりと沈んでいった。運が良ければ、真っ赤な夕陽が見れるらしいが、静かなベージュの世界に沈む夕日は淡い茜色でも十分に幻想的だった。

名残惜しんでいると、ドライバーから車に乗れの合図。今度はバーベキューディナーに向かう為の旅が始まった。

時間が押していたとみえて、ヘンな小細工(横滑りとか)する事も無く、ディナー会場へひたすら急ぐ。
到着してみると、平坦な場所に駐車場を備えた広場のようだった。
そして、駐車場の前の小さな広場にはラクダの群れ。
忘れてたが、このツアーにはラクダ乗りも含まれてるんだっけ。

私はラクダに乗るのはエジプトに次いで二回目。でも、コチラのラクダの方が綺麗で大人しいかも。エジプトと同じく、友人と二人で一頭に乗せられるのだが、前回の経験から指定されたラクダを拒否して次のを選んだ私。
何故って?ラクダは意外と気性が荒いのがいるからである。前回は運良くまぁまぁ大人しいのにあたったが、吼えてるラクダにあたった人もいたからだ。私の観察した結果、白い小柄なラクダが一番良いと思われる。色が濃くて大きく、口をやたら動かしてたり(口の周りに泡がついてるのはかなり吼える)するのは避けたほうが良いと。
今回のラクダは、大人しくてとっても可愛かった。避けた茶色のは、やはり荒れてました。でも、どれにしてもあの乗り降りはちょっと。足を畳んで座ってる姿は可愛いけど、その体勢で人が乗ると“よいしょ”と後ろ足を立ち上げ、次に前足を延ばすのでとっても怖い。降りるときは、その逆なので更に怖いんだが。いきなり前足を畳むので放り出されそうな感覚になる。分ってても怖い。

ラクダ乗りを堪能した後、バーベキューディナー会場へ。
イメージで言うと、小学校の運動会って感じ?
中央にベリーダンス用の舞台があり。両脇に料理を製作するコーナーがあって、客はそこに行って皿に欲しい物を言って盛り付けてもらう。それから、それをもって舞台をコの字型に囲んだテントの下にしつられたテーブルの好きな場所で食事。アラブ式なので、敷物を敷いた上に直接、もしくはクッションをひいて座る。

食事は、バーベキューとなっていたが、思っていたのと少々異なる。
野菜をペースト状にして餃子の皮のようなモノで包んだフライ(サモサ?)とか、カレーとか。お肉はチキン・ラム・ビーフとあり、それぞれ見た目は同じように焼いてあった。私は調子がイマイチだったので、あまり食べなかったのでお味は良く分らない。
飲み物は結構豊富で、スプライト・コーラ・オレンジ等々のソフトドリンクに加え、ワインも赤白揃っていた。この国は禁酒の戒律があるが、観光客には寛大なのだ。でも、ワイン担当のお兄さんは後の洗い物を減らしたいらしく、「グラスは(オカワリするのなら)同じのを持ってこい」と言い通し。

やがて、ベリーダンスが始まった。
しかし。初めて見るが、こんなモンなの? 確かに、おへそ出した露出の多いおねえさんが踊ってるけど。あまり色気が伝わってこない。音楽もどことなく現代風。
最後はお決まりの“お客を引っ張り出して一緒に踊ろう”。
これは、100%欧米人しか参加していなかった。

一通りメニューをこなし、ダラダラムードに包まれる会場。
水タバコとかもあったが、あまり興味が無かったのでスルー。だけど、手にペイントはやってもらったv(後日、消えなくて大変な事に)
よくよく見ると、私達のガイドもコーヒーサービスしてたりと会場スタッフに紛れて働いてる。これも、この観光会社主催なんだな。で、いつ帰るんだ?

すっかり、夜も更けて来た砂漠。
なんとなく、帰るかって雰囲気になりやっと撤収。
もう帰るだけなので、可能な限りスピードを上げている。ゲート近くで一端止まったが、ココでタイヤのエアを入れ直すらしい。

ゲートを出ると、舗装された道路になるので一気にスピードを出して市内を目指す。ぐったりしてた私は、とにかく早くホテルに着く事だけを願っていた。キャンディー一缶食べ尽くしたし。

疲れた。
また来るかって聞かれたら微妙だけど。
だけど、真っ赤な夕陽は見てみたかったかも。野生動物もいるらしいので、それも見たかった。

それに、砂漠は色彩が無いに等しいのに美しかった。空と大地を遮るモノが無いって不思議な感じ。永遠を感じる世界。風の動きにも感動できる。それが、水の無い世界に海を連想させる風紋。

ドバイの市街は・・・奇抜で感心はするけど、感動とは違う。みえるのは、虚栄・傲慢。

しかし、砂漠は。
カミサマっているのかも、と思える。感じるのは、神秘、畏怖。

やはり、どこかでまた砂漠を見たい気がする。
雑記
アラビアン・アドベンチャーズ
ドバイ砂漠自然保護地区での公認オペレーター。その他の首長国からも多様なツアーを企画している。
ドバイからの砂漠ツアー↓
「ラクダ乗りとサンドスキー」
ラクダ乗りとサンドスキーを楽しむツアー
「砂漠の冒険旅行」
4wdで地方の村やハジャール山脈等を走るツアー
「オーバーナイトサファリ」
午後発でラクダレース場、砂漠を見学。砂漠にて夕陽を鑑賞し、キャンプを作って1泊。(注・現在催行中止)
「ハッタ・ワディ・ツアー」
山岳のオアシスハッダとワディ(枯れ川)へのドライブと砂漠に立ち寄るツアー
ヘンナペインティング
植物性の染料で行うボディペインティング。見た感じ、植物とドロを混ぜたような深緑色。それを小さな絞り袋(?)に入れ、ケーキにデコレーションするようにペインティングしていく。
ただし、少々キツイ香りがする。乾くまで待って、染料を擦り落とすと、その後に模様が残る。でも、敏感肌の人は止めた方が無難。少し、刺激があるようだ。
で、これは10日は残るのでご用心。私は必死で擦りまくったが、1週間は残ってた・・・
砂漠を走る四駆 風紋 砂漠にも草は生えてます 砂漠に沈む夕日@ 月とラクダ
砂漠に沈む夕日A 夕陽とラクダ ベリーダンス@ ベリーダンスA ベリーダンスB
ヘンナペインティング初日 バーベキュー1例 ヘンナペインティング3日目
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